弊社では、大手ゼネコン各社様からのご依頼を受け、建築施工図作成を中心とした業務に携わっています。
この記事では、印刷設定についてについてできるだけ分かりやすく説明していきます。
印刷設定
文字通り、PDFもしくはプリンタで出力するか、
用紙の大きさ、印刷の向き、印刷スタイルは何を使うか等の
「図面を印刷する際の設定」のことです。
今回はA1でS=1:80設定の図面を
A3サイズでPDF出力するための印刷設定を作ってみます。
まずはレイアウトタブの上で右クリックして「ページ設定管理」を選択します。
以下のような印刷設定ダイアログボックスが表示されるので「新規作成」を選択します。
新規作成用のダイアログボックスが表示されるので
新しいページ設定名 : A3-PDF
(任意の名前にできます。誰が見てもわかりやすいものにしておきましょう)
開始 : 〈なし〉 を選択
今回は一から作成するために〈なし〉を選択しましたが、
すでにある設定を呼び出し、一部を変更するなどして
新しいページ設定を作ることもできます。
その場合は下に表示されているものの中から必要なものを選択してください。
以下のような画面が表示されます。
①. プリンタ/プロッタ
出力するプリンタを指定します。今回はPDFを選択します。
②. 用紙サイズ
出力する用紙の大きさを指定します。今回はA3を選択します。
③. 印刷の中心
ここにチェックを入れると
用紙の中心と図面の中心が揃うので必ずチェックを入れておきます。
④. 印刷尺度
A1(594×841)で設定されている図面をA3(297×420)で出力するので
縦・横共に1/2となります。
⑤. 印刷スタイル
使用する印刷スタイルを選択します。
⑥. 印刷オプション
特に必要なければ元々入っているチェックのままで問題ありません。
⑦. 図面の方向
用紙を縦に使うか横に使うか、必要に応じて選択します。
⑧. 印刷領域
レイアウトのどの範囲を印刷するか指定します。
「窓」を選択し、印刷したい範囲の対角線上の点を二点指定することで
簡単に印刷範囲が指定できます。
印刷スタイルをもらったら
図面を作成する時に
図面データと一緒に「この印刷スタイルを使用してください」といって
末尾が「.ctb」や「.stb」のファイルをもらうことはありませんか。
これは「印刷スタイルテーブル」といって
印刷をする際の線種や線の色、太さを設定したものです。
これを使用して印刷することで、
異なる場所の異なるプリンタで出力しても同じ見え方の図面を印刷することができるという
非常に重要なものです。
しかし、もらったは良いがその後どうしていいかわからない…という方も
いるかと思いますので、印刷スタイルの保存場所、保存方法を3通り説明していきます。
1. AutoCADを開いた画面で、上部メニューバーの中の【ファイル】 → 【印刷スタイル管理】
2. エイリアス「STYLEMANAGER」を入力
3. ①左上「Aマーク」 → ②印刷 →③印刷スタイル管理
どの方法でも「Plot styles」フォルダが開くので、
そこに 印刷スタイルテーブルを保存します。
印刷スタイル設定時、前述の⑤の印刷スタイルボタンを押すと選択できるようになります。
せっかく図面が完成したのに
印刷で思った通りにならず困った時、印刷設定について
ある程度知っておくと対処できることもあります。
時間のある時に、どんな設定を普段使っているか見てみるのも良いかもしれません。
今回も最後までお読みくださいましてありがとうございます。
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
弊社では、施工図作成をはじめとし、
技術者派遣、作図補助スタッフ派遣、BIMモデル作成を承っております。
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